【注目研究】水素吸入が糖尿病治療をサポート?ー患者1088名の検証で驚きの結果が
2025年4月29日

※この記事は各研究機関が公式に発表している論文等のデータを基に配信しております。詳しくは「引用文献」をご参照ください。
糖尿病(2型)は、全世界で急速に増加している疾患の一つで、特に食生活やライフスタイルの変化に大きく影響されています。
世界における患者数は、驚きの8億人以上、1990年のに比べて4倍以上に増えたという最新の調査結果が、医学誌「ランセット」に発表されています。[1]
その背景には、世界的な人口増加と高齢化が影響しており、糖尿病の早期発見と効果的な治療を可能にする、包括的な糖尿病プログラムや医薬品への資金の提供が緊急に必要だと強調されています。
そんな中、水素吸入の実用化と研究が進む中国の青島大学医学部研究チームらが話題になっています。
今回は、世界で研究が急がれている「糖尿病」に関する水素吸入の驚きの論文結果についてご紹介したいと思います!
糖尿病とは?[2]
糖尿病の原因と症状
糖尿病は、インスリンが正常に働かず、血液中を流れる糖(血糖)が増加してしまう病気です。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いまま放置されると血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、重症化するリスクにつながります。
糖尿病の初期症状
症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。
糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れませんが、下記のような症状が出ると注意が必要と言われています。
- 喉が渇く、水をよく飲む
- 尿の回数が増える
- 体重が減る
- 疲れやすくなる
糖尿病(2型)患者における補助療法としての水素吸入の有効性と安全性
これは、2023年に中国青島大学医学部ら研究チームにより科学雑誌Frontiers in Endocrinologyに寄稿された論文『Effectiveness and safety of hydrogen inhalation as an adjunct treatment in Chinese type 2 diabetes patients: A retrospective, observational, double-arm, real-life clinical study』[3]を紹介しています。
水素吸入の量と時間について
今回の研究で使用された水素吸入器は、3000mL/hとあります。これは、毎分に換算すると「毎分50cc」になります。
其々の患者がどれくらいの時間吸入したかについては論文中に記載がありませんでしたが「特定の水素治療部門で水素療法を開始および継続」と言及、6か月間継続したとありました。
研究内容:どのような方法で研究が行われたか
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対象者:この研究は、2018年1月から2021年12月までの間に治療を受けた2型糖尿病患者を対象にしたものです。患者は成人で、すでに糖尿病の標準的な治療(インスリン療法や経口薬)を受けていました。
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研究のデザイン:後ろ向き観察研究(リアルライフでのデータ収集)。このタイプの研究は、実際の臨床現場で行われた治療の結果に基づくため、現実的で実用的な知見を得ることができます。
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研究の方法:患者は2つのグループに分けられ、1つは水素吸入を併用したグループ(HI群)、もう1つは従来の治療だけを行ったグループ(対照群)です。それぞれ6か月間の治療効果を比較しました。
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評価項目:主要評価項目は、治療前後のHbA1c(糖化ヘモグロビン)値の変化です。副次的な評価項目として、空腹時血糖、体重、脂質プロファイル(総コレステロールやHDL/LDL比)、インスリン抵抗性(HOMA-IR)、β細胞機能(HOMA-β)などが評価されました。
結果:水素吸入の有無でどのような変化が起こったか?
「補助療法としての水素吸入は、6ヵ月間の治療後、糖尿病患者の血糖コントロール、脂質代謝、インスリン抵抗性、およびAE発生率を改善し、既存の糖尿病臨床治療に注目すべき示唆を与えた。」と論文において結論付けられました。
その詳細な結果が以下になります。

図2 ベースラインから追跡期間までのHI群と対照群におけるHbA1c (A)およびFPG (B)の血糖コントロールの比較。**p < 0.001。略語:HI:水素吸入、HbA1c:グリコヘモグロビン、FPG:空腹時血糖。
1. HbA1c(糖化ヘモグロビン値)の改善
水素吸入を併用したグループ(HI群)は、HbA1c(糖化ヘモグロビン値)が0.94%低下しました。対照群(従来治療のみ)の0.46%の低下に比べ、約2倍の改善が見られたことになります。この結果は統計的にも有意で、糖尿病治療における水素吸入の潜在的な効果を示唆しています。
2. 空腹時血糖(FPG)の改善
空腹時血糖も、HI群で22.7 mg/dL減少しました。対照群では11.7 mg/dLの減少にとどまったため、水素吸入がより効果的に血糖値をコントロールしたことがわかります。

図3試験期間中の2群間の脂質プロファイル(A)、インスリン抵抗性(B)、体重(C)の差。*p < 0.05、**p < 0.001。略語:HI、水素吸入;TG、トリグリセリド;TC、総コレステロール;HDL、高密度リポタンパク質;LDL、低密度リポタンパク質;HOMA-IR、インスリン抵抗性の恒常性モデル評価;HOMA-β、β細胞機能の恒常性モデル評価。
3. 脂質プロファイルの改善
糖尿病患者は脂質異常症を併発することが多いため、脂質プロファイルの改善も重要です。水素吸入群では、総コレステロール(TC)が12.9 mg/dL低下しました。対照群ではわずか4.4 mg/dLの低下にとどまり、水素吸入群のほうが脂質の改善にも寄与していることが分かりました。
4. インスリン抵抗性とβ細胞機能
水素吸入群では、インスリン抵抗性を示すHOMA-IRが0.76低下し、β細胞機能を示すHOMA-βは8.2%改善しました。これに対して、対照群ではそれぞれ0.17と1.98%の改善にとどまったため、インスリン感受性と膵臓のβ細胞機能にも水素吸入が有益な影響を与えたことがわかります。
副作用の評価:安全性も確認
治療の安全性も重要な評価項目です。
この研究では、低血糖、便秘、めまい、嘔吐などの有害事象を調べましたが、水素吸入群はこれらの副作用が少なかったと報告されています。
特に、低血糖の発生率が水素吸入群では2.0%に対し、対照群では6.8%であり、水素吸入群のほうが有意に少なかったことが示されました。
また、便秘やめまい、嘔吐の発生率も水素吸入群で低かったという結果が得られています。
結論:水素吸入の可能性
この研究結果から、水素吸入が2型糖尿病の治療において非常に有望であることが示されました。
血糖値の改善だけでなく、脂質プロファイルの改善やインスリン抵抗性の低下など、複数の面でポジティブな影響が見られました。さらに、副作用も少なく、従来の治療法と併用できるため、非常に実用的な治療法となる可能性があります。
とはいえ、この研究は後ろ向き観察研究であり、因果関係を証明するにはさらなる前向き研究が必要です。
それでも、水素吸入が糖尿病治療に新しい選択肢を提供する可能性があることは明らかです。
今後、さらに多くの研究が行われ、臨床現場での導入が進むことが期待されます。
また、本論文からもわかるように「継続して確認された効果」ということです。
さまざまな理解の中で水素を正しく取り入れることで、初めて水素の実感が得られるものと存じます。
水素の摂取は、薬のような特効薬ではなく、継続して初めて実感につながることが各種論文においても証明されています。詳細は下記記事にてご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
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水素水と水素吸入の違い
摂取水素量: 5分=20リットルにあたる?【1】
主な摂取経路:経路の違いによりそれぞれ異なる強みがあり【2】
応用した摂取方法:水素風呂、水素ミストやアイマスク、水素ルームなど【3】
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[1] 世界の8億人以上が糖尿病 糖尿病人口は30年で4倍以上に増加 半分が十分な治療を受けていない
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