【2025年】日本国内の水素医療研究の最前線、2025年度事業計画|水素水・水素吸入・高濃度水素ゼリー
2025年6月17日

近年、海外でも急展開を見せる水素医療ですが、日本国内でも着実に前に進められています。
世界に先駆けて水素医療の研究を進める日本は、かつて慶應義塾大学病院ら研究チームにより厚生労働省の定める「先進医療B」の指定を受け、薬事承認を目指した臨床試験が進められていましたが、コロナの発生により臨床試験がストップ、目標試験数に到達できなかったために先進医療指定が取り下げられる事態に陥ってしまいました。
そんな最前線を走る、産学連携の慶應義塾大学病院らにより構成されている「水素ガス治療開発センター」が、2025年度事業計画を公表しました。
本日は、最新の事業計画において、日本国内の「水素医療の最前線」はどのように動いているかについて考察したいと存じます。
水素ガス治療開発センターとは?
水素ガス治療開発センターは、慶應義塾大学病院により水素ガス、水素医療機器の薬事承認をめざすために設立された研究チームです。
先進医療B指定は有名ですが、水素ガス吸入療法が、救命救急医療現場の様々な局面において治療効果を発揮する可能性を示し、水素医療の具現化に向けた先導的・戦略的研究拠点として研究活動を続けられています。
先進医療Bに関する現在までの歴史に関しては下記記事にて詳しく解説しております。
日本の水素医療の最前線「2025年度事業計画」[1]
医薬品としての水素ガス、医療機器としての水素ガス供給装置の薬事承認をめざす
事業計画の中に「心肺停止蘇生患者に対する水素ガス吸入療法の有効性と安全性に関するPhase II臨床試験の結果(Tamura T, et al., EClinicalMedicine. 2023)を踏まえ、Phase III臨床試験に向けた準備を進めた。2025年度も本案件は医療機器開発の主要なプロジェクトと考え、」とあり、今後においても薬事承認に向けて果敢に挑んでいく姿勢を貫いているようです。
先進医療Bの評価を行うレポートの中に「医療現場において、このボンベを一生懸命、ナースが運んでいる姿を考えますと、そのまま実用化につながるような技術かというと、少し疑問は残るところですが、そういった現実的な技術の改良なども進めながら、もし次のステップに行かれるのであれば、進んでいかれることが期待されるかと思います。」というコメントがあります。
つまり、水素吸入器の利便性、革新によっても、医療現場の導入しやすさなど、臨床数の増大繋がる、といったコメントであり、水素吸入器の進化も医療承認における重要なファクターであるように感じ、研究のみで解決できない「水素医療の薬事承認プロセス」の難しさが伺えます。
こうして、今でも日進月歩で水素医療界の関係者皆が協力して日々進められているようです。
皮膚疾患に対する水素ガスの有効性およびメカニズムの解明に向けた取組は、順調に進捗
事業計画の中には続けて、「2025年度も本取り組みを推進し、水素ガスの抗酸化作用のメカニズムを解明する。ウェルビーイングと直接関係する、皮膚の状態を良好に維持することは、国民の健康状態を維持するうえで重要であり、水素ガスによるそのメカニズムの解明と効果、さらに運動との相乗効果が明らかになれば、医薬品・医療機器開発へと展開し、新しい経済効果および国民の健康促進につながる。」とあります。
皮膚医療に対する水素ガスの有効性に関しては一定の有効性を見出しているようで、研究の対象は「アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬などに有効であることが臨床的に報告」とされていますが、方向性としては美容×水素に関してもエビデンスが着実に出ているようです。
これまで、基本的には懐疑的な見られ方をしていた水素ですが、こういった研究の成果により潮目が変わる日も遠くないかもしれません。
美容に対する研究論文の一例紹介記事は下記をご参照ください。
運動レベルや日常の自律神経、睡眠、生活習慣病の予防に効果的かどうかについて、ヒトを対象とした検証を進める
ここは目新しい動きですが「これまで、水素ガスの含有量が不安定であり、医薬品としての水準に達していなかった商品である、水素ガス入り飲用水や水素ガス入りゼリーにおいて、一定期間(1年間以上)一定水準以上の水素ガスの保持に各企業が成功している。このような製品の、運動レベルや日常の自律神経、睡眠、生活習慣病の予防に効果的かどうかについて、ヒトを対象とした検証を進める。最終的には、医薬品、医療機器開発を目指した検証を行う。特に、皮膚ガスの収集、ガス分析を通して、非侵襲的に水素ガスの効果判定が可能なシステムの開発を試みる。」とあります。
水素ガス入り飲用水や水素ガス入りゼリーということで、いわゆる商品名としては「高濃度水素水」であったり「高濃度水素水ゼリー」を指すものと理解しておりますが、そういったものの検証も試みるとされており、研究機関による評価が遠くない将来にいよいよ出てくる可能性があり、ぜひ期待したいと存じます。
近年、海外においても「アスリート×水素」という観点は非常に注目を浴びており、特に健康志向が強い西洋諸国については「水素水ボトル」が注目を集めるようになってきています。
その他にも、自律神経、睡眠、生活習慣病の予防など、より深い研究が進められることを期待したいですね。
まとめ
水素の薬事承認のカギは水素医療機器の導入しやすさにありか
水素医療の薬事承認にとても期待したいところですが、そのプロセスには途方もない複合的な課題を紐解く時間が必要なのかと感じました。
「導入しやすさ」と表現した中には、①水素医療に関する理解 ②水素吸入器の革新・進歩 ③導入コスト であったり、人、資金的課題を含めています。
これは、海外においても同様の評価を受けている中であり、世界が今ほぼ横並びで水素に関する健康への導入を進めているような状況です。
ただ、市場調査としては、水素医療業界の進化がかなり期待されているようです。
そういう事実を受け止めながら、日々研究を続けている関係者の皆様に感謝し、期待し続けたいと存じ、これからも情報を発信してまいります。
水素吸入を試してみましょう
水素吸入を試せるスポットは多数
水素吸入は「水素吸入器」により、カニューラを通して直接肺から水素を摂取する方法です。
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水素吸入サロン&カフェ 水素はうす+西院菜梵
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「水素」に興味ある方のはじめる第一歩として、とても使いやすいお店です。
水素吸入のHOW TOが知りたい方に嬉しい記事
濃度(%)・量(cc)の考え方 – 初心者のための水素吸入ガイド【1】
吸入する時間・タイミング – 初心者のための水素吸入ガイド【2】
家庭用の水素吸入器をおすすめする理由と選び方 – 初心者のための水素吸入ガイド【3】
水素水と水素吸入の違い
摂取水素量: 5分=20リットルにあたる?【1】
主な摂取経路:経路の違いによりそれぞれ異なる強みがあり【2】
応用した摂取方法:水素風呂、水素ミストやアイマスク、水素ルームなど【3】
引用文献・関連記事
[1] 水素ガス治療開発センター | 慶應義塾大学 グローバルリサーチインスティテュート
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