【2025論文】水素吸入で体重管理や代謝性疾患(糖尿病・脂質異常など)の予防や治療ができる可能性
2025年4月22日

※この記事は各研究機関が公式に発表している論文等のデータを基に配信しております。詳しくは「引用文献」をご参照ください。
これまで、分子状水素の生物学的効果に関する論文は2,000報を超えており、様々な角度から水素吸入や水素水の摂取による影響を研究されています。
近年、水素吸入が特に注目を浴びているのはアスリート界、現在多くのスポーツ健康科学界においても研究結果が発表されています。
今回ご紹介する論文は、チェコにあるオロモウツ・パラツキー大学体育学部において健康な女性20名(平均年齢22.1歳)が被験者となり、分子状水素(H₂)吸入が安静時の代謝に与える影響を調査した論文です。
健康な女性が水素吸入をしたらどうなったか、その要点をお伝えしていきます!
どのような水素吸入を行ったか?
これは、2022年にチェコ共和国パラツキー大学ら研究チームによりオランダの学術誌Medical Gas Researchに寄稿された論文『Molecular hydrogen inhalation modulates resting metabolism in healthy females: findings from a randomized, double-blind, placebo-controlled crossover study』[1]を紹介しています。
水素吸入の量と時間について
今回、研究で実施された水素吸入方法は、「毎分300mL」を60分間吸入です。
これは、水素はうすで販売している水素吸入器では、CNB医薬研究所製のAQY-300EXが相当します。
実施期間について
今回は、一年や半年といった長期による研究ではありませんでした。
アスリートならではですが、今回の検証は、飲酒や栄養補助食品の使用等を制限し、他の影響を受けない状態を誓約した中での徹底された状態の検証でした。
その状態(ウォッシュアウト期間7日間)の中、純粋に水素吸入60分がどのような変化をもたらすかといった局所の変化を検証したものになります。
15分ごとに計測!見えた「最低どれだけ水素吸入」すべきか

図3 60分間の水素ガス吸入が心拍数、呼吸、代謝変数に及ぼす影響をプラセボ吸入と比較した。黒丸と白丸はそれぞれ水素ガス吸入とプラセボ(空気)吸入を示す。データは平均値±SDで示される。* P < 0.05、水素ガスvs.プラセボ(Fisherの最小有意差検定)。BF:呼吸頻度、EE:エネルギー消費量、FATox:脂肪酸化率、HR:心拍数、RER:呼吸交換比、V̇CO 2:二酸化炭素産生量、VE:換気量、V̇O 2:酸素消費量。
測定の結果得られたデータ
水素吸入60分間と、プラセボ(空気)吸入60分間を比較して得られた結果が、上記図3のグラフになります。
これらを確認すると、主に以下のような変化が見られたと説明されています。
- RER:呼吸交換比 ⇒ 有意に低下。RERは「使っているエネルギー源の比率」を示す指標で、値が低いほど脂質(脂肪)の利用が多いことを意味します。
- FATox:脂肪酸化率 ⇒ 有意に増加。これは、代謝が糖質から脂肪へとシフトしたことを示唆します。
- VE:換気量 ⇒ 有意に低下。より効率的な代謝状態に入っている可能性があります。
- 体脂肪率との相関 ⇒ 吸入30分以降に測定されたRERの変化量は、体脂肪率が高い人ほど大きく低下(=脂肪代謝が活性化)しており、負の相関が認められました。
まとめると、この研究結果は、分子水素が脂質代謝を活性化する効果を持つ可能性を示すと結論付けられています。
さらには、本結果においては、体脂肪率の高い女性において脂質代謝への刺激効果を高めるには、安静時の分子状水素吸入を少なくとも30分間継続する必要があることが推測されます。
なぜこのような結果が得られたのか?
同じく、同論文には、以下のような考察が説明されています。
- 通常、安静時には個人の体質によって糖質・脂質の利用バランスが決まりますが、水素吸入はその比率を脂質側に強く引き寄せたと考えられます。
- 一つの仮説として、分子水素はミトコンドリアの機能を改善し、呼吸効率やエネルギー変換の柔軟性(metabolic flexibility)を高めているのではないかと述べられています。
- 特に体脂肪率が高い女性ではその効果が顕著であり、これは肥満傾向にある人ほど脂質代謝が抑制されやすいという背景を考えると、非常に意味のある結果です。
- なお、吸入による副作用や不快感は報告されなかった。
つまり、水素はうすの別の記事でもご紹介していますが、水素吸入がミトコンドリアの機能を改善することにより、安静時のエネルギー代謝を脂肪利用にシフトさせる効果を持つ可能性があります。
これが、体重管理や代謝性疾患(糖尿病・脂質異常など)の予防や治療に応用できる可能性があると示唆される結論に至っています。
ただし、より議論が必要なのは、今回の被験者は健康な若年女性に限られているため、肥満者・高齢者・男性・疾患を持つ人など、他の集団での再検証が今後の課題です。
また、短期的(60分)な吸入の効果であるため、長期的・継続的な吸入の安全性や有効性も引き続き研究が必要とされています。
近年の研究で継続的な水素摂取が生活習慣病の予防や治療に期待される結果が出ている
事実、継続的な水素吸入が必要な研究成果もあります。継続的な水素吸入が必要なエビデンスはこちらをご参照ください。
近年、水素の情報を日々継続的に追っている水素はうす筆者も驚く勢いで、あらゆる目線からの水素吸入等の水素治療が見直されつつあり、その速度感は増すばかりです。
水素水の飲用であったり、水素吸入においても、アジア圏のみならず、今回の論文のように西欧諸国、米国においても注目が進んでいることを忘れてはなりません。
広い視野で「水素療法」を見ることが、2025年最新状況では求められている未来志向の考え方であると、改めて認識しました。
日常生活へどのように取り入れるか想像するのが第一歩
水素吸入を体験してみよう
水素吸入は、水素吸入器を取り入れたクリニックや、水素サロンなど施設で体験することが可能です。
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詳しくは水素はうす公式オンラインショップをぜひご覧ください。
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もっと水素について知りたい方はこちら
水素吸入のHOW TOが知りたい方に嬉しい記事
濃度(%)・量(cc)の考え方 – 初心者のための水素吸入ガイド【1】
吸入する時間・タイミング – 初心者のための水素吸入ガイド【2】
家庭用の水素吸入器をおすすめする理由と選び方 – 初心者のための水素吸入ガイド【3】
水素水と水素吸入の違い
摂取水素量: 5分=20リットルにあたる?【1】
主な摂取経路:経路の違いによりそれぞれ異なる強みがあり【2】
応用した摂取方法:水素風呂、水素ミストやアイマスク、水素ルームなど【3】
引用文献・関連記事
[1] G.Pavel et al. Molecular hydrogen inhalation modulates resting metabolism in healthy females: findings from a randomized, double-blind, placebo-controlled crossover study. Medical Gas Research 15(3):p 367-373, September 2025.
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