原子状水素HHOについての見解【水素吸入器】

2024年10月11日

水素吸入器の購入を検討されている方から、度々「この水素吸入器はH2ガスでしょうか?HHOガスでしょうか?」といったご質問を受けることがあります。

HHOガスとは、水素と酸素が原子状態のガスと言われ、分子状態のガスより還元力が高いと謳われています。

 

今回は、原子状水素HHO水素吸入器に関する水素はうすの見解について記述したいと存じます。

 

水素の人体の健康に関する論文は分子状水素H2ガス

水素の健康に関する論文で扱われているのは分子状水素ガス

かつて先進医療Bに申請された慶応技術大学病院の水素ガス吸入療法に関する論文[1]をはじめ、水素の人体の健康に関する論文のすべてといって過言ではありませんが、分子状態にある水素ガスによる効果について結果が報告されております。

 

「水素は理想的な医薬品になるはずである」と論じた東京歯科大学市川総合病院救急科の医師であり、慶應義塾大学水素ガス治療開発センターの教授である鈴木 昌 氏の論文「水素ガス吸入療法の可能性」[2]には以下のような記述が記載されており、明確にはっきりと「分子状水素」に関する記述が記載されております。

分子状水素は無色透明無味無臭で刺激性がないので、投与する場合、患者に何ら負担を強いるものではない。また、無害であると考えられ、よく拡散するので、細胞膜を容易に超えて病態の核心的な中枢部分にまで到達することが予想される。したがって、理想的な医薬品になるはずである。分子状水素が臨床応用されるためには、まだまだ大きな障壁があり、Darwinian sea に溺れることもありうる。しかし、水素医学に触れたほとんどの研究者はその驚くべき効果の虜となり、夢のような大きな将来像を抱く。立場を超えて多くの医療関係者、薬学関係者が力を合わせてこの夢のような医薬品の上市がかなうようになることを期待している。”

 

この論文の中には、「分子状水素」と何度も明記していることにも注目したい。

 

原子状水素ガスに関する人体の影響についてのエビデンスはない

原子状水素ガスに関する人体への影響についてエビデンスはまだまだないのが現状です。

確かに物質的な理論において「活性酸素を取り除く還元力」という点において、原子状水素が著しく高いということは考えられうることですが、人体のメカニズムの中で原子状水素ガスによる働きがそのように働いているのかは結果・結論が出ているわけではありません

 

その観点で、「原子状水素ガスは分子状水素ガスよりも優れている」というような発言は現時点では期待するのに留めた情報と言わざるを得ません。

 

原子状水素ガスに関しては未知数

以上の観点から、原子状水素ガスを根拠を持っておすすめすることは現時点ではできない状態です。

分子状水素ガスが医学に関する研究の中で多くその効果に関して論じられており、多くのエビデンスが発表され、十分に信憑性の高い情報としてお伝えすることはできますので、「分子状水素」の人体に関する論評が信憑性としては完全に優位であると考えております。

 

原子状水素に関する別視点での論評

原子状水素を保持するのにいかに特異的な環境が必要であるか

京都大学大学院理学研究科の新井敏一氏の論文「原子状水素ならびに原子状重水素の極低温におけるヘリウム蒸気中での拡散と再結合反応速度の研究」[3]によると、

 

水素は通常は分子(H2)として存在するもので、原子状態のものは再結合(H+H→H2)の機構がはたらいて不安定である。

原子状水素の安定化のために、

① 電子スピンを偏極させて再結合を防ぐ。(このため偏極原子状水素、H↓とよばれる。)
② 試料室内壁を超流動ヘリウム膜でおおうことで吸着を最小限におさえる。

という方法がよくとられている。

(中略)5Tの磁場中で温度500mK、密度1016個/cm3のH↓を1.5時間以上にわたって安定に保持することができた。

 

とあります。

 

いかに、原子状水素を安定の状態で保つのに、特異的な環境が必要であるかについて説明されております。

では、あらゆるミネラル物質やたんぱく質等の数々の物質が存在している人体で原子状水素はどのように保たれるか、実証は難しそうです。

 

水素の人体の健康に関する検証は活性酸素だけではない

「「水素吸入」が睡眠の質を上げる?なぜ眠れない人が水素吸入で眠れるようになったか」[4]でご紹介しましたが、水素の健康に関する効果についての論文は「活性酸素」だけに論じているのではなく、副交感神経を優位にするなど、その他の作用についても効果が期待されております。

還元力が高いことだけに注目することは、今なお研究が続けられている水素の人体の健康への効果の期待に対し逆行しています。

 

結論

分子状水素でまったく問題ありません

現代医療研究の中でその効果が示され、期待されているのは紛れもなく「分子状水素ガス」です。

原子状水素の人体に対する影響については、まだエビデンスがないのが現状であり、その効果について語ることは現状できません。

 

これからも自信をもって水素吸入器をおすすめしてまいります

水素はうすでおすすめする水素吸入器は、数々の論文の中でも論じられている「分子状水素ガス」の発生による水素吸入器です。

その期待される効果については、これからも数多に発表されている論文に基づき、適切にお伝えしていこうと考えておりますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!

 

引用文献・関連記事

[1] 水素吸入療法が院外心停止患者の救命および予後の改善に効果-全国の救急医療機関で実施した臨床試験結果報告-

[2] 2.偏極原子状水素(H2)

[3] 水素ガス吸入療法の可能性 Medical Gases, 22 (1): 14-18

 

[4] 「水素吸入」が睡眠の質を上げる?なぜ眠れない人が水素吸入で眠れるようになったか

 

 

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